『1日1食は太るという話を聞いたことがあるけど、本当のところはどうなの?』と、疑問に思う方がいらっしゃるかもしれません。
食べなければ痩せるのは当然のことですが、1日1食だけで本当にダイエットは成功するのでしょうか。
そこでこの記事では、パーソナルトレーナーの私が1日1食ダイエットのすべてを詳しく解説します。
- 1日1食は太ると言われ気になる方
- 1日1食ダイエットをやってみようと思っている方
上記に当てはまる方はぜひチェックしてみてください!
1日1食ダイエットは痩せる?効果はある?
「1日1食は痩せるのか?効果はあるの?」という疑問の答えは、食べる量によります。
ダイエットの原則は消費カロリーが摂取カロリーより多いこと。つまり、食べる量が消費カロリーより多ければ太りますし、少なければ痩せるということです。
たとえば1日の消費カロリーが1600kcalの人が1300kcalしか食べなければ、体重は減っていきます。逆に2000kcalも食べてしまうと、消費カロリーより400kcalもオーバーすることになるので太る原因になるのです。
したがって、1日1食だろうが5食だろうが、食事の回数によらず消費カロリーより摂取カロリーの方が多ければ太るということです。
1日1食はダイエットにおすすめできない理由
では、消費カロリーより摂取カロリーを少なくすればいいのなら1日1食でもいいのではないか、と疑問に思われるかもしれません。
できる限り負担をかけずボディメイクを指導している立場から、1日1食でダイエットを行うのは良いか?悪いか?と質問をされた場合は
「おすすめしない」という回答をします。
その理由は次の2つです。
→ 必要な栄養素の摂取が難しいから
→ 栄養不足の時間が長時間続くから
それぞれ詳しく説明します。
必要な栄養素の摂取が難しいから
1日に必要な栄養素を1食だけで摂取するのは非常に難しいです。
タンパク質、脂質、炭水化物の三大栄養素はもちろん、ビタミンやミネラルを1回の食事だけで摂るということは至難の業。
たとえばタンパク質は、1日に最低でも体重×0.8gから1gは摂取する必要があります。
体重40kgの人であれば、1日32gから40gという計算です。
これは、鶏むね肉なら約180g、マグロの刺身なら約10切れ、卵なら約6個分に相当します。
1度の食事でこんなに食べるのは、現実的ではありませんよね。
また、仮に1回の食事で必要な量を食べたとしても、体に吸収されず便として排出されてしまいます。
1回の食事で1日に必要な栄養素を摂取することは難しいので、1日1食ダイエットはおすすめできないのです。
栄養不足の時間が長時間続くから
1日に1食しか食べないとなると、食事と食事の間がかなり空きますよね。
食間が長時間続くことで、血中の栄養素が不足します。
身体に十分な栄養が満たされていないということは、どこかからエネルギーを調達しなければいけません。
では何をエネルギー源にするのかというと、筋肉です。
筋肉を分解することで、脳や身体を動かすために必要なエネルギーを取り出してしまいます。
スラっとしたメリハリのある身体を目指すには、できるだけ筋肉を残し、脂肪だけを落とすことが重要です。
また、筋肉が落ちてしまうと、リバウンドしやすくダイエットしにくい体になってしまいます。
したがって、食間が空きすぎてしまうと筋肉が分解される原因となり、ダイエットやボディメイクの観点からみると最悪なのです。
1日1食ダイエットではなくダイエットを成功させたいなら…
1日1食ダイエットは、①必要な栄養素の摂取が難しいから、②栄養不足の時間が長時間続くからという理由からおすすめできないとご説明しました。
では、どんなダイエットがおすすめなのか、どのようにすれば効率よく脂肪を落とすことができるのか、詳しくお伝えします。
1日1食より食事の回数を増やそう
食事の回数を増やすメリットは次の2つ。
- 空腹感をまぎらわせられる
- 身体に栄養が満ちている時間が長くなる
ダイエットの大敵は空腹感ですよね。
お腹が空いてしまうと、ダメだとわかっていてもついつい食べてしまいがち。
そこで、食事の回数を増やすことで、常にお腹が満たされている状態をつくるのです。
1日3回食べていたところを、食事の量は変えず5食に増やしてみてください。
『空腹に耐えきれない』という状態を避けることができますよ。
また、1日1食しか食べないときにくらべて栄養素が穏やかに吸収されるため、体内に栄養が満ちている状態が長く続きます。
食事の回数を増やせば必然的に1回の食事量も減るため、吸収されず便として排出される心配もないでしょう。
適切に運動しよう
ダイエットに欠かせない要素は食事と運動です。
食べる量をコントロールし、さらに運動をすることで、効率よくダイエットできます。
メリハリのある身体を作るには、筋肉を残し脂肪だけ落とすことがポイントでした。
そこで、ランニングやウォーキングなどの有酸素運動より、筋トレをすることをおすすめします。
筋トレ自体に脂肪燃焼効果はそれほどありませんが、運動後、脂肪が燃える時間が長く続きます。
また、筋トレで普段使われていない筋肉を動かすことで、代謝アップも期待できるのです。
筋トレをするとムキムキになるのでは?と心配になるかもしれませんが、ひどい筋肉痛を引き起こすほどハードに鍛えなければ大丈夫。
食事のコントロールと一緒に、筋トレで効率よく痩せましょう!
まとめ
1日1食ダイエットは、1日に必要な栄養の摂取が難しく、体内の栄養が枯渇してしまうのでおすすめできません。
ダイエットを成功させる秘訣は、筋肉を残し脂肪だけ落とすこと。
そのためにも、食事の回数を増やし空腹感を感じさせず、筋トレで筋肉を維持することが重要です。
メリハリのあるうつくしいボディラインを手に入れるため、食事のコントロールと運動を一緒に行いましょう。