「辛い物を食べると痩せる」と聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。

キムチ鍋や激辛カレーなど、辛い物を食べると汗が出たり身体が熱くなったりしますよね。

私たちが『辛い』と感じるのは、カプサイシンという辛味成分が要因です。

そんなカプサイシンを利用した『カプサイシンダイエット』が注目を集めています。

そこで今回は、カプサイシンを摂るだけで痩せるのか、いつ摂ると効果的なのか、気になるカプサイシンダイエットについて調べてきました。

手軽にカプサイシンが摂れる方法も紹介しているので、ぜひ最後まで読んでいってくださいね。

カプサイシンダイエットとは

まずはカプサイシンとダイエットの関係性についてご説明します。

唐辛子などに含まれているカプサイシンは辛味成分で、アドレナリン分泌を促進してくれます。

アドレナリンが分泌されると、私たちの身体は興奮状態になります。

辛い物を食べると汗が出たり身体がポカポカしたりしますよね。

あれは、カプサイシンを摂取したことにより体温が上昇しているのです。

体温が上昇するということは、代謝が上がるということ。

代謝が上がれば脂肪が分解されやすくなり、体脂肪が燃えやすくなります。

つまり、辛味成分であるカプサイシンを摂取すれば、結果としてダイエットにつながるということなのです。

アドレナリンが身体に溜まった脂肪の燃焼をサポート

アドレナリンが分泌されると肝臓の働きを促します。

肝臓は溜め込んでいるグリコーゲン(※)からブドウ糖を作り出し、エネルギー源として血中に放出していきます。

肝臓のグリコーゲンが減ると、脳は「エネルギーが枯渇している」と判断。

その結果、脂肪を分解してエネルギーを作り出すよう指令を出します。

これが、

カプサイシン摂取→アドレナリン放出→脂肪燃焼のサポート

のメカニズムです。

(※)グリコーゲン・・・食品から摂取した糖質は消化されるとグルコースという単糖となり、吸収されます。即時に必要でないグルコースは、肝臓内でグリコーゲンとして貯蓄されています。

カプサイシンを摂るだけで痩せるは嘘!必ず運動を併用しよう

カプサイシンを摂取すると脂肪燃焼を促進することがわかりました。

しかし、『促進』するだけであって、決してカプサイシンを摂れば脂肪が燃えるわけではありません。

脂肪を燃やしたいのであれば、カプサイシンの摂取と一緒に運動をする必要があります。

特に、歩く・走るなどの有酸素運動はエネルギー消費率が高いのでおすすめです。

脂肪は20分以上の運動で燃え出すので、少なくとも20分は有酸素運動を続けてください。

カプサイシン×有酸素運動で脂肪の燃焼はアップしているため、10分過ぎた頃から身体があたたまってくるはずです。

カプサイシンダイエットが美容健康面に与える嬉しい効果3選

カプサイシンによってアドレナリンが分泌されることで得られる効果は、脂肪燃焼をサポートする点だけではありません。

美容面や健康面にも嬉しい効果を与えてくれるのです。

代表的な3つの効果を詳しくご説明します。

発汗作用で不要なものをデトックス

カプサイシンによって分泌したアドレナリンには汗を出す作用があります。

尿や便に比べるとデトックス効果は少ないのですが、汗も身体の不要物を排泄しています。

とくに塩分の多い食事をとっている場合は、身体のミネラルバランスが崩れがち。

塩分の主要成分であるナトリウムは浮腫みの原因になります。

浮腫みはダイエットの大敵です。

しっかりと汗をかいて余分なナトリウムを出していきましょう!

血行促進効果が期待

アドレナリンには血管を拡げる作用もあります。

血の通りがよくなるため、血流量もアップ。

血流量が上昇すると、細い血管までしっかりと酸素が巡るため代謝があがります。

血の巡りが悪いことで手足の先が冷たい冷え性の方も効果を感じやすいはずです。

血液は栄養素と酸素を運ぶのに欠かせません。

しっかりと血の巡りを良くしてあげることで、摂取した栄養を身体のすみずみに届けることができます。

空腹感を減少させる

カプサイシンによって分泌するアドレナリンには、肝臓のグリコーゲンを分解する作用がありましたね。

グリコーゲンは血中でグルコース(※)になってエネルギーとして利用されるため、少しの間は体外からエネルギーを摂取しなくてよくなります。

この流れをお腹が空いているときに活用すれば、空腹感を減少することができます。

ダイエット中に間食を控えているとき、身体が慣れるまでは空腹がものすごく辛いです。

そこで、お腹が空いてどうしても我慢できないときは、カプサイシンを含むキムチや豆板醤などを少し口にするといいでしょう。

食事の前にカプサイシンを少し摂ることも、空腹感からくるドカ食いを防ぐことができます。

(※)グルコース・・・糖質を消化・分解して得られる単糖のこと。身体の各所でエネルギー源として利用されています。

カプサイシンを簡単に摂取する方法

画像引用:Dr.Clabo

一番確実な方法はサプリメントです。

カプサイシンのサプリメントはさまざまな種類が販売されていますので、気になるものを探して試してみてください。

ただし、必ずサプリメントの摂取容量は守ってくださいね。

たくさん摂ればより効果を実感できるわけではありません。

食事由来とは違ってサプリメントはそのまま身体に吸収されやすいため、過剰摂取になりやすいのです。

どんなにダイエット効果が期待できる栄養素でも、摂りすぎは毒になる可能性があります。

サプリメントのほか、オリーブオイルに唐辛子を入れておき、そのまま料理に使うのもおすすめです。

密閉容器にオリーブオイルと乾燥唐辛子数本入れて保存するだけでOK。

カプサイシンとオリーブオイルが腸を刺激して排便を促すので、便秘中の方にもぴったりですよ。

カプサイシンを摂取するタイミング

カプサイシンダイエットでは、運動前に摂取することがポイントです。

事前にカプサイシンを摂取しておくことで、運動時に脂肪燃焼効果を発揮できます。

カプサイシンで身体の脂肪分解を促し、効率よく脂肪を燃焼させましょう!

辛い物が好きで食事からカプサイシンを摂取したい方は、食べる量に気をつけたうえで食後30分は運動しないようにしてくださいね。

消化しているときに消化器官に必要なエネルギーが筋肉で使われると、きちんと消化できなくなってしまいます。

辛いものを食べた後運動する場合は、最低でも1時間は空けましょう。

カプサイシンダイエットの注意点

カプサイシンで痩せるならとにかく辛い物をたくさん食べよう!という考えは大変危険です。

カプサイシンは食べ過ぎることでデメリットもあります。

  • 胃腸に刺激が強いため、粘膜が荒れてしまう可能性もある
  • 極端に辛い物を日常的に摂ると味覚が異常をきたす
  • 就寝前に摂ると興奮状態になり寝つきが悪くなる
  • 血圧が高い方は医師に相談すること

カプサイシンを多く含む辛い食品を過剰に摂取すると、胃腸への刺激が強く負担になりやすいので注意が必要です。

日常的に摂るのであれば、適量を意識してください。

また、カプサイシンによって分泌されるアドレナリンは身体を興奮状態にします。

就寝時に働くリラックスホルモンである副交感神経の働きを妨げてしまうので、眠る前はカプサイシンの摂取は控えましょう。

血管を拡げる作用によって影響が出る疾患もあるので、病院にかかっている方は必ず医師に相談することをおすすめします。

まとめ:カプサイシンダイエットは運動と併用して効率よく痩せられる

カプサイシンダイエットのポイントをまとめます。

  • カプサイシンがアドレナリンを上昇させる
  • アドレナリンが脂肪の燃焼を促し、身体の燃焼率を上げる
  • カプサイシンダイエットで効率よく脂肪を燃焼するには有酸素運動が必須
  • カプサイシンを含む唐辛子は摂りすぎると胃腸に影響が出る
  • カプサイシンを摂るタイミングは運動前

代謝が落ちてなかなか痩せづらい方も、カプサイシンのパワーで効率よく痩せましょう!

日常に簡単に取り入れることが出来るので、ぜひ実践してくださいね。

SNSで「#マコトレ食生活」とつけて投稿してくだされば、
このBODYFAT30の編集長である山岸慎(@mako_trainer)が
コメントでダイエットのフィードバックや、励ましのコメントをしに伺いますので、ぜひ「本当に痩せたい!結果を出したい!」と思う方はどんどんチャレンジしてSNSでつぶやいてくださいね。

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