食欲が増えたりむくみが出たりと、生理中は体重が増えやすい時期です。
しかし、生理中でもダイエットは継続したいですよね。
一方で、生理中は体調が悪くなりやすく、身体のためにも無理はできません。
そんなときにおすすめなのが「炭酸水ダイエット」です。
炭酸水ダイエットがなぜ生理中におすすめなのか、その理由や効果をご紹介します。
炭酸水ダイエットとは?食事量を簡単に減らせる方法!
「炭酸水ダイエット」とは、炭酸水を飲むことで食事量を減らし、ダイエット効果を得る方法です。
厳しい食事制限がないため、食べることが好きな人におすすめのダイエット方法です。
この炭酸水ダイエットが、生理中のダイエット方法としてもおすすめなのです。
まずは、炭酸水ダイエットが生理中の女性におすすめの理由をみていきましょう。
生理中に体重が増えやすい理由
生理中は体重が増えやすく、生理のたびにため息をついている女性も多いのではないでしょうか?
そもそもなぜ生理中は体重が増えやすくなってしまうのでしょうか?
その理由をご紹介します。
水分を溜め込みやすくなる(むくみ)
生理中はホルモンバランスの影響から、体内に水分を溜め込みやすくなります。
水分を溜め込むとその分体重が増えてしまうんですね。
さらに、血行が悪くなり余分な水分や老廃物の排出も滞りやすく、むくみが出やすいのです。
便秘になりやすい
先述しましたように、生理中は水分を溜め込みやすいため、普段よりも多く腸から水分を吸収することになります。
すると、便に含まれる水分量が減り、固くコロコロとした排出しにくい便になってしまいます。
また、そもそも生理とは妊娠の準備として形成された子宮内膜が、妊娠をしなかったために不要となり排泄される現象です。
生理前にはプロゲステロンという黄体ホルモンが分泌され、子宮の収縮を抑えるように働きます。
これは妊娠した場合に流産などを防ぎ、妊娠継続しやすくするためです。
このプロゲステロンの作用は、実は子宮だけでなく腸にも影響を与えます。
すると腸の蠕動(ぜんどう)運動が抑制されるため、便秘になりやすいのです。
食欲が増える
生理前・生理中にはホルモンバランスが崩れます。
そのため、精神的なストレスを感じやすく発散のために食に走ってしまったり、血糖値のコントロールがうまくいかず通常よりも食欲が出やすくなったりしてしまうのです。
個人差はありますが、生理前後はいくら食べても空腹を感じたり常に甘いものを食べたくなったりしてしまうのは、このホルモンバランスの乱れによるものだと考えられます。
活動量が減る
生理痛や貧血の症状が強い場合には運動もできず、活動量も少なくなりがちです。
運動をしないことで血液循環が悪くなりやすく、余分な水分や老廃物の排出もうまくいきません。
また、生理の期間だけとはいえ活動量が減ると消費するエネルギー量も減るため、身体に脂肪を溜め込みやすくなるのです。
生理中で体調が悪い場合には当然無理をしてはいけませんが、摂取したエネルギー量が毎回のように消費エネルギー量を大きく上回っていると、着実に体重増加につながっていきます。
炭酸水ダイエットが生理中におすすめの理由
以上のように、生理中はいくつもの原因が重なって体重が増えてしまいがちです。
しかし、生理中の女性の身体はデリケートです。そのため、厳しい食事制限や激しい運動など、身体に大きな負担のかかるダイエットはNGです。
そんなときでも実践できるのが「炭酸水ダイエット」です。
なぜ炭酸水ダイエットが生理中におすすめなのか、理由をみていきましょう。
食欲をコントロールしやすい
炭酸水ダイエットでは、食事の前に炭酸水を飲みます。
食前に炭酸水を飲むことで満腹感が高まり、食欲を抑制して食べ過ぎを防ぐことができるのです。
また、空腹時や間食の代わりとしても炭酸水を飲むことで、甘いお菓子の食べ過ぎも防止することができます。
あくまでもダイエットであるため甘い炭酸水はNGですが、無糖のものであればレモンなどの香りがついた炭酸水も良いでしょう。
便秘の解消
水分を十分に補給することで、腸に溜まった便がやわらかくなります。
特に生理中は便が固くなりやすいため、水分補給をすることが大切です。
さらに、炭酸水に含まれる炭酸ガスが胃腸を刺激します。すると、胃腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり、排便を促してくれます。
便秘が解消されることで、ぽっこりお腹の解消にもつながります。
むくみの解消
炭酸水には、二酸化炭素が溶け込んでいます。
炭酸水を飲むと二酸化炭素が胃腸から吸収され、血中の二酸化炭素濃度が上昇します。
二酸化炭素には血管の拡張させる作用があるため、炭酸水を飲むと血行が良くなるのです。
すると身体の血液循環がスムーズになり、余分な水分や老廃物の排出が促されます。このため、むくみの解消にもつながるのです。
冷え性・生理痛の緩和
上で説明したように、炭酸水を飲むと血液循環が良くなります。
すると手足など身体の末端まで血液がめぐり、冷え性の改善につながります。
また、生理痛が起きる原因のひとつは身体の冷えだといわれています。
そのため、炭酸水を飲むことで生理痛の緩和にも役立つ可能性があるのです。
生理痛が起こる原因はひとつではなく、ホルモンバランスなどが複雑に影響しています。
そのため効果には個人差はありますが、冷え性や生理痛に悩んでいる方は一度試してみてはいかがでしょうか?
ただし、炭酸水を冷やして飲むのはNGです。
胃腸の温度が冷えると血行が悪くなり、逆効果となります。さらに代謝も落ちてエネルギーを消費しにくくなってしまうため、常温の炭酸水を飲むようにしましょう。
生理中の炭酸水ダイエットのやり方
それでは、炭酸水ダイエットのやり方を具体的にみていきましょう。
①炭酸水を食前・空腹時・間食に飲む
炭酸水ダイエットの基本は、食事の前に炭酸水を飲むことです。
食前や空腹時に炭酸水を飲むことで満腹感が得られるため、食事の量を減らすことができます。
また、間食として炭酸水を飲めば、お菓子の食べ過ぎを防止することもできます。
食前に飲むときは、できれば毎食、難しい場合には1食だけでも食前に炭酸水を飲むようにしましょう。
②1回に300~500mlの炭酸水を飲む
炭酸水を食前に飲むときは、1回に300~500mlずつ飲むようにしましょう。
多いように感じるかもしれませんが、炭酸水によって満腹感を高めるためにはある程度のまとまった量が必要です。
さらに、炭酸水の量が少ないと胃腸にとって程よい刺激となり、逆に食欲を増進してしまうともいわれています。
一度に300~500mlの炭酸水を飲むのが難しい方は、炭酸の弱い炭酸水を選ぶ、あらかじめ開封して少しだけ炭酸ガスを抜いておく、といった対策をすると良いでしょう。
③時間をかけて飲む
食べ物や飲み物が胃袋に入ってから満腹感を感じるまでは時間がかかります。
そのため、炭酸水を飲むときは食事の10~15分ほど前から飲みはじめるのがおすすめです。
一気に飲み干すのではなく、時間をかけてゆっくりと飲むようにしましょう。
生理中に炭酸水ダイエットを行うときの注意点
生理中に炭酸水ダイエットを行うときには、いくつかの注意点があります。
生理中の女性の体は特にデリケートで、間違ったやり方をすると体調不良の原因になります。
炭酸水ダイエットの注意点を抑えて、生理中でも無理なくダイエットを実践しましょう。
食事もしっかり摂る
痩せたいからといって、炭酸水だけをひたすら飲み続けるようなことはNGです。
特に生理中は貧血になりやすく、鉄の補給が重要です。
鉄を多く含む赤身のお肉やレバー、ほうれん草や小松菜などの食品を積極的に摂りましょう。
また、鉄の吸収率を高めてくれるビタミンCを多く含む食品もおすすめです。
ビタミンCを多く含む食品には、柿やいちご、キウイなどのフルーツや、パプリカやブロッコリーなどの緑黄色野菜があります。
また、むくみや肌荒れ防止のためにもカリウムやビタミンA、ビタミンB群など様々な栄養素が必要です。
もちろん食べ過ぎはNGですが、緑黄色野菜やタンパク質を含むバランスの取れた食事を意識して、毎食しっかりと食事を摂りましょう。
炭酸水を常温で飲む
先ほども触れたように、炭酸水を冷やして飲むと胃腸が冷えて代謝が落ちてしまいます。
するとダイエット効果が出にくいだけでなく、血行が悪くなり生理痛や冷え性を悪化させてしまう可能性があります。
生理中に炭酸水ダイエットを行うときには、特に意識して常温の炭酸水を飲むようにしましょう。
炭酸水を飲みすぎない
炭酸水には血行を促進してむくみを解消する効果が期待できますが、飲み過ぎは逆効果になってしまう可能性があります。
むくみの原因は余分な水分ですから、水分を摂りすぎるとむくみにつながります。
そのため、炭酸水ダイエットだからといって炭酸水を飲みすぎないように注意しましょう。
まとめ
体重が増えやすい生理中でも、身体に負担をかけずにできる「炭酸水ダイエット」。
ダイエット中の方にとって体重の増えやすい生理中は悩ましい期間ではありますが、炭酸水ダイエットを正しく実践すれば、無理なくダイエットを継続できることがわかりました。
炭酸水ダイエットで生理痛のつらい体調不良も改善しながら、無理なくキレイを目指しましょう!