本記事はこのような方に向けて書いてます。
- 体脂肪率が測定のタイミングで変わることが気になる方
- ダイエットをしていて体脂肪率を定期的に測定している方
- 体組成計をダイエットにうまく活用していきたい方
ダイエットやボディメイクをしていて気になる、体脂肪率。
測定のタイミングで数値の変化が多く出ることもあり、一喜一憂の原因になってしまいます。測るタイミングによって数値の変化が出る理由を知り、ボディメイクやダイエットに体組成計を有効に活かせるよう、この記事では解説していきたいと思います。
現役パーソナルトレーナーが自ら解説している記事ですので、安心して読んでいただけたらと思います。
朝の体脂肪率が高い理由は体水分率!
朝体脂肪率を測ってショックを受けたあなた、安心してください。朝は体脂肪率が高く表示されます。
これはなぜかと言いますと、体水分率が低い事が原因です。
体水分とは、体内に含まれる水分の事で、血液、リンパ液、細胞外液、細胞内液などをいいます。体水分率は体重に占める体水分量の割合のことです。
出典:タニタ
家庭用の体組成計は「生体インピーダンス法」という方法で体脂肪率や筋肉量などを計測しています。
この生体インピーダンス法は体組成計から微弱な電流を流しその流れる速度で体脂肪率や筋肉量を計測しています。
筋肉は水分が多く含まれる性質があります。
対して脂肪は、筋肉より水分が少ないです。
つまり、体組成計は電流が多く流れる体を『筋肉が多い』と判断し、電流が流れにくい体を『脂肪が多い』と判断してしまうのです。
体水分量 | 体脂肪率の増減 |
多い | 体に電流流れやすい → 筋肉が多い → 体脂肪率減 |
少ない | 体に電流流れにくい → 脂肪が多い → 体脂肪率増 |
このように体水分量によって、体脂肪率に増減があります。
朝は寝ている間に汗や呼吸で多くの水分を失っているので、体水分量が少なくなります。寝ている間に約200ml体外に放出されていると言われています。筋肉量が多く普段からスポーツをしている方などは400ml~500mlも減少するというデータもあります。
また、夕方などは一日生活をして脚に水分がたまりやすくなります。朝は夕方などの時間帯に比べて脚の水分量が少なくなることも原因の一つです。
なのでまとめると、朝体脂肪率が増えるのは体水分量に左右されるということで、実際に体脂肪が増えているわけではないので心配の必要はほぼないと行って間違い無いです。
体脂肪量も気にしてください!
体脂肪率は体重に対しての体脂肪率なので、本当に気にして欲しいのは体脂肪量です。
計算も簡単で
体脂肪量 = 体重×(0.体脂肪率)
と簡単に計算できます。
体重と体脂肪量の推移を測定していくことで、ダイエットやボディメイクを数字という可視化できるもので楽しむことができます。
ダイエット中の体脂肪量の捉え方、分析方法
A子さんを例に解説致します。
A子さん | |
体重 | 55kg |
体脂肪率 | 33% |
体脂肪量 | 18.15kg |
A子さんは 生活習慣を見直し「いざダイエット!」と意気込み1週間
体重55kg 体脂肪率33%→ 体重55k 体脂肪率32% という変化。
「あんなに頑張ったのに、体重が1キロも変わってない」とテンションが激萎え。
ですがしっかりと『体脂肪量』という本当に減らしたい物の重さで効果測定を行えば
18.15k→17.6k
と体脂肪量で-0.5kの減少に成功しているというのがわかります。
体重を見て変化なし→萎え
体脂肪率1%しか変わってない→激萎え
ではなく、しっかりと知識があればモチベーション低下も防ぐ事ができます。
ちなみに脂肪量0.5kは500mlのペットボトル1本とヤクルト2本分くらいの体積と言われているので大きな変化です。
ダイエットをしていて体重が上がってしまったな。。。
朝測定したら体脂肪率が上がってしまった、昨日の夜もご飯気をつけたのに。。。
と無駄な心配をしないためにも、体水分量と体脂肪率の関係をしっかり把握しておくといいですね!
まとめ:朝の体脂肪率増は気にせず、一つの目安にする
体水分量が体脂肪率の増減に関与するという事は理解いただけたと思います。
体の変化や現状を数字で可視化してくれる体組成計をうまく使っていく事でダイエット、ボディメイクのモチベーションを高く保つことができます。
- 体重が多少増加したけれど、体脂肪率がいつもより低い
→ちょっと浮腫み気味だな→ホルモンバランスかな?塩分取りすぎたかな?
- 体重も減ったし、体脂肪率も減った
→しっかり脂肪が落ちた!→ 1週間通しての食事の内容が良かったな!
- 体重も増えたし、体脂肪率も増えた
→脂肪量が増加した → あの食生活では脂肪がついてしまうのか!改善しよう!
このように体脂肪率、体脂肪量という明確な数字の変化を可視化する事で、
モチベーションの維持と今後どのような取り組みをしようか?という判断材料の一つにする事ができます。
一喜一憂せず、体組成計の数値は一つの変化を測定するツールということを忘れず、体組成計の数値を上手に使いこなせるとダイエットもボディメイクも捗りますね!